れおの 写メ日記一覧
10月
不確かな
おはようございます人間というのは 器用な生き物心にもないことを口にできるし本当の気持ちほど上手に隠せてしまう愛していなくても愛していると言えるし寂しくなくても寂しいと訴えられる言葉というものは誰かを救うためにも誰かを欺くためにも 使えてしまうから信じる という行為は思っているより ずっと難しいそれなのに疑うことには どこか後ろめたさがあって信じたいと思う相手ほど疑念を抱いた自分の方がひどく不誠実な人間に思えてしまうのですけれど 信じることと何も疑問を持たないことはきっと同じではないのでしょうね私は信じた先に悲しい結末があったとしても信じた自分を否定したくはありません疑わずに済むほど無邪気ではなくなったけれど疑うことしかできないほど寂しい大人にもなりたくないのです自分の言葉にも嘘をつかずにいられる一日でありますように今日もどうか お健やかにいってらっしゃい
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置いてきた
夢中になれる相手がいるということはつらくて 苦しくてそれでもきっと楽しいことなのだと 言われた夢中 という言葉は心を奪われて我を忘れてひとつのものに熱中することらしい随分と綺麗な言葉に見えるけれどよく考えればなかなか恐ろしい ねだってあなたはまだ私の心を返してくれていない私もまだ私自身を取り戻せていないあなたのことを考えているときの私は少しだけ 正常ではなくて返信ひとつ声ひとつ視線ひとつで昨日まで大切だったものの順位が簡単に入れ替わってしまう会えなければ 会いたくなるし会えば 今度は帰したくなくなる知れば知るほど満たされるどころかもっと 欲しくなる夢中というよりこれはたぶん静かな欠乏に近いのかもしれませんあなたがいない場所でまであなたを 探してしまうのだからけれど不思議なもので何も掴めなくなった私の手は以前よりずっと 自由になったただあなたへ 伸びていくの掴める保証なんてないのに届かなければ傷つくことも届いたところでもっと欲しくなることも知っているのにそれでも手を伸ばすことを やめられないきっと私はあなたに心を返してほしいわけではない返して と言いながらあなたのところに置いておく理由を探しているだけ我を忘れているのではなくあなたを好きな私のほうをもう本当の私だと 思い始めているそれが少し怖くてでも嫌ではない今夜もあなたの知らないところであなたに囚われたまま 眠ります夢の中で会えたならたぶん私はまた手を伸ばす今度こそ 掴むためではなくもう少しだけあなたに 奪われているためにおやすみなさい
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イタズラ
今日も ビール!!!昼間の私はそれなりに人間のふりをしているのに夜になると途端に生活が雑になっちゃうちゃんとしようと思っていたのにラーメンまで食べちゃった(><)器の底が見えるころには反省より先に満腹がやってきてああ もう今日はこれでいいや と思ったり人間って案外お腹がいっぱいになるだけで少しだけ世界を許せたりするねそして 夜はずるい昼には気にも留めなかった失敗をわざわざ枕元まで運んできてあれもできなかったねこれも駄目だったねなんて眠る直前のいちばん弱いところに置いていくそれで私たちは簡単に私なんてだめだ今日も何もできなかったって思ってしまうでも たぶんそれぜーんぶ夜のイタズラです っ一日を生き終えた頭は少し疲れていて暗い部屋の中では小さな後悔ほど大きな影になるからだから今夜くらいその影を本物だと思わなくていい よ何も成し遂げられなかった日にもちゃんと朝から夜まであなたは存在していて今日をここまで連れてきたそれだけでちゃんと一日なのだと思うあなたは素敵 だよ今日もたくさんある場所の中から私を 見つけてくれてありがとう画面の向こうのあなたがどんな顔でこれを読んでいるのか私は知らないけれどもし少しだけ自分にがっかりしている夜ならその役目今夜だけ私に貸してくださいあなたを責めた夜のことは私がちゃんと 叱っておくから忘れてしまってもいいくらいの幸福を今日もちゃんと拾えたならそれでいい夜はいつか終わるし朝は頼んでもいないのに来るからそれまで少しだけだめな自分も できなかった今日もここに 置いていってね大丈夫今夜のあなたはもう 十分です
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筆跡に
人と会うお仕事を していると一日は驚くほどたくさんの言葉でできています ねはじめまして と笑った声何気なくこぼれた昔話帰り際になってようやく教えてくれたことたぶん本人はもう忘れているようなほんの小さな癖や仕草までそういうものをひとつずつ 拾い直すのいつもお礼日記は 手書き効率だけを考えたならきっと文字を打ってしまったほうが早い綺麗に揃った活字なら書き間違えることもないし何度だって同じ速度で言葉を並べられるそれでもわざわざペンを持つの自分の手を動かして書いているとその日に交わした会話が文字よりも先に身体へ戻ってくるからあのとき少し照れていたなここでふたりとも笑ったな触れた手が思っていたより温かかったな とか忘れないため というより忘れてしまうことを少しだけ遅らせるために書いているのかも しれません一文字ずつ書いているあいだだけは終わった時間が 過去にならないもう一度だけ 現在形になる何も残さないより下手な字でも私の手で 残しておきたいと思う少し急いだ日は文字が斜めになって眠い日は線が頼りなくなって嬉しいことを思い出しながら書く日はなんとなく字まで丸くなるたぶん手書きには文章以外のことまで勝手に書かれてしまいますだから好きなのですたくさんの人と出会う場所にいるからこそ誰かとの時間を今日会った人 という括りの中へ雑にしまってしまいたくないあなたにはあなたとの時間があってほかの誰とも 同じではないから今日も飲みものの氷が少しずつ溶けてトーストが冷めていく横で私はまたひとりずつ思い出していました記憶なんて頼りないものをせめて筆跡だけでも此処に 置いておくために
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眺め
おはようございますぼーっと人を眺めるのが好きです人そのものを見るというよりその人が纏っている途中 を眺めるのが好きなの待ち合わせの前なのかなお仕事へ向かうところなのかな何かを決めたばかりなのかなそれともまだ決められずにいるのかな表情ひとつでは何も分からないのに分からないからこそつい想像してしまう本人も意識していなさそうな部分にその日の気分が少しだけ滲んでいる気がしてだから 窓際が好きこちらは立ち止まったままなのに向こう側だけが次々と動いていくその光景を眺めていると急いで答えを出さなくてもいいことまで少し分かる気がします人には人の速度があって朝にも朝の速度がある今日はちゃんと 自分の歩幅で素敵な一日になりますようにいってらっしゃい
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後遺症
知らないまま何事もなく 百年生きるくらいならあなたを知ってしまっていつか失ってそれでも痕跡を抱えたまま生きていく方がいい出会わなければ傷つかなかったなんて言葉はたぶん正しい ね知らなければ名前を呼ばれるだけで身体の奥が熱くなることも耳元に残った声を思い出して眠れなくなることもなかったあの指で 触れられた場所だけ自分の皮膚ではないみたいに敏感になってふとした夜にそこへ手を重ねてしまうこともきっと なかっただけど何も知らないまま綺麗でいることがいちばん幸福だとは思えないのです呼ばれた私の名前はもうあなたに呼ばれる前と同じ響きには戻らない優しく呼ばれた夜も少し意地悪に囁かれた夜もそのたびに私は自分でも知らなかった顔をあなたに見つけられてしまった触れられた心も触れられた身体も何も知らなかった頃の形には戻れない腰を引き寄せられたときの力も首筋に落ちた吐息も唇が離れる直前のもう少しだけ と言えなかった時間も忘れようとするほど鮮明になるのだからたとえいつか隣からいなくなっても触れたところにはしばらくあなたの体温が棲みついている気がする誰かに触れられてもそこだけはあなたを知っているみたいに反応してしまったら少し嫌で 少し嬉しいそれはきっと寂しいどうしようもなく寂しくて夜になるたびあの手の大きさや身体を重ねたときの重みまで思い出してしまうかもしれないそれでも 不幸ではないと思うだってもう知っているから一度でも誰かによってこんなふうに身体の奥まで覚えさせられてしまったら出会う前の自分にはもう戻れないということだから私はあなたのいない世界ではなくて指も 声も 熱も私の中に散らばったままの世界を生きていく失っても触れられた私は残るそれなら寂しくてもちゃんと 幸福だよ
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悪くない
この人がいないと 生きていけないなんて少し大袈裟 かな誰かひとりに自分の人生を全部預けてしまうよりこの人がいるなら生きていくのも悪くないなくらいに思える関係が 好きひとりでもちゃんと眠れてひとりでもちゃんと朝を迎えられるそれでも綺麗なものを見たときに思い出したりつまらないことで笑ったときに隣にも同じ笑い声があればいいのに と思ったりいつの間にか人生の中に居座っている感じなんだか とても愛しいですね好きかどうか確かめるための駆け引きも嫌われないための嘘もいらなくて格好悪いところも少し面倒なところもいちいち 隠さないで互いに別々の人生を生きているのに振り返ったらちゃんとそこにいる無理に救わなくてもいいし全部を理解できなくてもいいただ冷たくなった手を差し出したとき何も言わず握り返してくれるだけでいいその体温に触れて初めてああ人生ってこんなに温かかったんだなんて知れたならそれだけでもう 充分な気がします永遠なんて口にした瞬間から少し嘘っぽくなるから私はあまり 欲しくない けどいつか離れてしまう日が来たとしてもあなたがいたから生きるのも 悪くなかったと思えたならきっとそれはかなり幸福なこと明日も生きてみようかな と思える理由のほんの端っこくらいに私がいられたら嬉しいおやすみなさい夜が明けたあともまだ少しだけ私の体温を 覚えて いてね
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愉しむ
帰宅してまだ外の温度を少しだけまとったまま冷蔵庫から缶を一本着替えるより先に開けてしまう夜がありますあの最初のひと口だけは誰にも譲れないのです天才は努力する者に勝てず努力する者は楽しむ者には勝てないこの 一節昔は何かを好きになるなら上手にならなきゃいけない気がしていたし頑張るなら結果を残さなきゃ意味がないような気もしていましたでも最近は 少し違います楽しいから続けてしまうこと気づけば何度も選んでしまうこと誰に褒められなくてもまた明日もやりたいと思えることそういうもののほうが努力よりずっと深いところで人を動かしている気がします好きなことをしている人って自分で思っている以上に 強いだって頑張らなきゃ で進む日には限界があるけれどもう少しやりたい で進む夜には終わりがないからそんなことを考えながら冷たい缶を持っています今夜も 乾杯です ^_^
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誤算
私の中ではずっと可愛いひと のままだから 油断してしまう隣に座ったとき以前より膝の位置が高いこともシャツ越しの肩が記憶していた輪郭よりずっとしっかりしていることも見えているのに理解 していないそれが突然わかってしまうのは見るときじゃなくて触れられた とき何気なく伸びてきた手が私の腰を掴んだだけなのに指が思ったより大きくて少し身体を寄せられただけなのに抵抗するより先に体重の差までわかってしまってそこで初めてこんな身体になってたんだってその発見って妙にいやらしいこちらがからかって赤くなった顔を眺めて楽しんでいた はず なのに今はすぐ近くから見下ろされて低い声で名前を呼ばれただけで肌の内側から熱が広がっていく試すみたいに胸元へ手を置いてみたら掌の下にある身体は思っていたより硬くてそのまま押してもびくともしなかったりして急に 女 として 触れられるのってずっと心臓に悪い よだって知っているつもり だったぶんだけ知らなかった部分がひとつ見つかるたびに興奮してしまう からいまのあなたを身体で 教えて
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帰る場所
眠れないまま朝になった人にはこれからが おやすみ かもしれないし今ちょうど目を覚ました人にはおはよう だし長い夜を終えて帰ってきた人にはおかえり がいちばん似合う同じ火曜日の朝なのに誰かにとっては始まりで誰かにとっては終わりでみんな違う時間を生きながらたまたまここで 少しだけ交わっているのだと思うとなんだか 不思議ですねそれでねここを開いてくれたときくらいはいつでも ただいま であってほしいなと 思っています昨日ぶりでも何日か空いていてもずいぶん久しぶりでも疲れていたらそのまま寂しかったらそのまま少し触れてほしいような気分ならそれも隠さないままで帰ってきてくれたあなたに私はちゃんとおかえりって言いたいです帰ってくる場所って綺麗な自分だけを見せるところではないでしょうだから今日もこれから一日を始めるあなたにはいってらっしゃい無理しすぎないでねそして帰ってきたらまた私に言わせてくださいおかえりちゃんと待ってる ね
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足らない
何もかもうまくいかない日を少し大袈裟なくらいもうだめだ と思ってしまうし反対に何もかもうまくいっている日はその幸運を味わうより先にこのあと悪いことが起きるんじゃないか なんて余計な心配まで してしまう悲しいことや苦しいことにはいくらでも理由をつけられるのに今日はご飯がおいしかった好きな音楽がちょうど聴きたかった気分だったくだらないことで笑えたお布団があったかい とかそんな程度の 楽しい にはこれで喜んでいいのかな なんてでも人生を変えるほどじゃなくていいし一生忘れない思い出じゃなくてもいいむしろ毎日なんてそういう取るに足らない喜びの寄せ集めでできているくらいが丁度いいのちゃんと笑えなかった日があっても明日ひとつでも笑えたならそれで帳尻が合うことだって あるもん深刻になる才能ばかり上手にならなくていいのです毎日楽しく生きてなんぼ ^ ^少し笑えたならそれだけ覚えて眠りましょう楽しかったことなんてきっと朝には少し薄れてしまうけれど薄れてしまうからこそまた明日新しいものを好きになれるのかもしれない ねおやすみなさい
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