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れおの 写メ日記一覧

7件

10月

拝啓

拝啓

お手紙やお花をいただくのが 好きです文房具屋さんで綺麗な便箋を見つけると用事もないのについ足を止めてしまいます繊細な花模様少しくすんだ色の封筒光に透かすと分かる紙の質感誰かに言葉を届けるという行為のためにこんなにもたくさんの美しいものが存在していることがなんだか嬉しくなるのたまに仲良し様からお手紙をいただきます本当に 本当に 嬉しいです書かれている言葉そのもの以上にその言葉が生まれるまでの私の知らない時間を愛おしく 思ってしまいます私がいない場所で私の知らない時間にふと思い出してくれたこと何を書こうか考えて言葉を選んでわざわざ自分の手で文字にしてくれたことその一連の営みのなかに私は一度も登場していないのに確かに私が存在していたそれが どうしようもなく 嬉しいどれほど親しくなっても相手の頭のなかを覗くことはできないし私の知らないところで思い出してもらえた回数を数えることもできないだからこそ 一通のお手紙はその見えない領域から 届けられた小さな証明のように感じるのでしょう私の知らないあなたの一日にほんの少し 私の居場所があったそれだけで 十分すぎるほど幸せなのですお花も同じお花は食べられないし生活を 便利にしてくれるわけでもないそれどころか水を替えなければいけないしどんなに大切にしてもいつかは枯れてしまう実用性という尺度で測れば少々贅沢で 不合理な贈り物ですでも私は その不合理さが好きただ 綺麗なものを見せたい喜ぶ顔が見たいこの色が似合いそうだと思ったそんななくても生きていける感情のためにわざわざ花を選んでくれるそれに お手紙には 少しだけ残酷な美しさもあります書かれた言葉は書いた人の手を離れた瞬間からそのときの気持ちを閉じ込めたまま 歳を取っていく人の心は移ろうし関係だって永遠とは限らないそれでも紙の上にはある日のあなたが私を大切に思ってくれた事実がその日のまま 残るのですだから花が枯れることも 便箋が黄ばむことも少しも 悲しいことばかりではないのです忘れないで と 縋りたいのではなくて私の知らないところにも私を大切にしてくれる世界が存在しているそのことを知るたびに世界を信じてみたくなるのですいつか 花の名前を忘れても封筒に触れた指先の感覚を忘れてもあなたが私のいない時間に私を想ってくれたその事実だけはいつまでも美しい ままだって私は 花束よりも恋文よりもそれを贈ろうと思ったあなたの心をいただいたのですから

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白紙に

白紙に

人生というものは思っていたよりも 長くてそれなのに私たちはほんの数年の遅れをまるで取り返しのつかない過失のように扱ってしまう誰かが何かを成し遂げた年齢を知っては焦り他人の順調な人生を眺めては自分だけが随分と遠回りをしているような気になるけれど人生における早さというものはいったい誰が 決めたのすこしだけ立ち止まったところで構わないと 思うのです何も生み出せなかった季節にも何も得られなかったように思える時間にもきっとその人にしか分からない意味がある から冬のあいだ地上に姿を見せない植物が決して生きることを怠っているわけではないように目に見える成長だけを成長と 呼ばなくてもよいのでしょう遅咲き という言葉が好きです早く咲いた花だけが美しいわけでもなければ最後まで咲かなかった蕾が何ひとつ残さなかったわけでもない陽射しが肌に落ちる温度を知ること風に秋の気配を見つけること雨上がりの土の匂いにふと懐かしさを覚えることそんな些細な歓びをようやく愛おしいと思えるようになるまでに長い歳月を必要とする人だっているそれでいいのだと思いますどうしても人生を一本の線として考えてしまうけど本当は一枚の絵に 近いのかもしれません描きかけの キャンバス みたい鮮やかな色を幾重にも重ねた場所もあれば塗り潰してしまいたい失敗もあって何を描けばよいのか分からないまま白く残された部分もある描かれなかった場所があるからこそ隣り合う色の輪郭が際立つこともあるすべてを埋め尽くすことだけが完成ではない からだから 今は何者にもなれなくても花には花の ひとにはひとの季節がある私にも あなたにも願わくば誰かの春を羨むあまり自分の秋の美しさを見落としてしまいませんようにそして いつか振り返ったとき何も描けなかったと思っていたあの真っ白な時間さえこの人生には必要な色だったのだと思えたなら いいですね

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不始末

不始末

どれほど平静を装っていても期待という感情は身体のほうから先に白状してしまいます ねその一瞬が だいすきで堪らないたとえば 何の前触れもなくあなたのシャツの襟元を指先で摘んでみる何か用事があるのかと思って近付いてきたあなたの胸元にもう片方の手を滑らせてじっと見上げるその沈黙に意味を見出してしまうのはきっとあなたのほう視線が唇に落ちてほんの僅かに呼吸が変わるそれを知っていながらわざと何もしないの何を待っているの?なんて尋ねたらきっとあなたは困ったように笑って何でもないと誤魔化すのでしょうでもね何でもないひとはそんなに私の唇ばかり見たりしないのです欲望には言語よりも先に成立してしまう告白がある視線の停滞も返事の遅れも普段より少し浅くなった呼吸もみんな あなたが口にしなかった本音でしょうそれをひとつずつ拾い集めて知らないふりをしていたいそして あなたがとうとう観念した頃にそんなに 欲しかった ?なんて少しだけ意地悪に笑ってしまうかもしれませんけれど本当は 私だって無傷ではいられないのですあなたを困らせたかったはずなのにいつの間にかもっと近付いてほしいと思っている余裕を演じているのはこちらも同じなのかもしれませんそうして最後にはどちらからともなく シちゃう欲しいと言わせるつもりが私まで欲しくなってしまったのねえ先に欲しがったほうが負けだなんて誰が決めたの私はきっと負けたあなたのお顔も好きだけれど私を負かしてしまうあなたのことは もっと好きなんて ね

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誤配

誤配

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不確かな

不確かな

おはようございます人間というのは 器用な生き物心にもないことを口にできるし本当の気持ちほど上手に隠せてしまう愛していなくても愛していると言えるし寂しくなくても寂しいと訴えられる言葉というものは誰かを救うためにも誰かを欺くためにも 使えてしまうから信じる という行為は思っているより ずっと難しいそれなのに疑うことには どこか後ろめたさがあって信じたいと思う相手ほど疑念を抱いた自分の方がひどく不誠実な人間に思えてしまうのですけれど 信じることと何も疑問を持たないことはきっと同じではないのでしょうね私は信じた先に悲しい結末があったとしても信じた自分を否定したくはありません疑わずに済むほど無邪気ではなくなったけれど疑うことしかできないほど寂しい大人にもなりたくないのです自分の言葉にも嘘をつかずにいられる一日でありますように今日もどうか お健やかにいってらっしゃい

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置いてきた

置いてきた

夢中になれる相手がいるということはつらくて 苦しくてそれでもきっと楽しいことなのだと 言われた夢中 という言葉は心を奪われて我を忘れてひとつのものに熱中することらしい随分と綺麗な言葉に見えるけれどよく考えればなかなか恐ろしい ねだってあなたはまだ私の心を返してくれていない私もまだ私自身を取り戻せていないあなたのことを考えているときの私は少しだけ 正常ではなくて返信ひとつ声ひとつ視線ひとつで昨日まで大切だったものの順位が簡単に入れ替わってしまう会えなければ 会いたくなるし会えば 今度は帰したくなくなる知れば知るほど満たされるどころかもっと 欲しくなる夢中というよりこれはたぶん静かな欠乏に近いのかもしれませんあなたがいない場所でまであなたを 探してしまうのだからけれど不思議なもので何も掴めなくなった私の手は以前よりずっと 自由になったただあなたへ 伸びていくの掴める保証なんてないのに届かなければ傷つくことも届いたところでもっと欲しくなることも知っているのにそれでも手を伸ばすことを やめられないきっと私はあなたに心を返してほしいわけではない返して と言いながらあなたのところに置いておく理由を探しているだけ我を忘れているのではなくあなたを好きな私のほうをもう本当の私だと 思い始めているそれが少し怖くてでも嫌ではない今夜もあなたの知らないところであなたに囚われたまま 眠ります夢の中で会えたならたぶん私はまた手を伸ばす今度こそ 掴むためではなくもう少しだけあなたに 奪われているためにおやすみなさい

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イタズラ

イタズラ

今日も ビール!!!昼間の私はそれなりに人間のふりをしているのに夜になると途端に生活が雑になっちゃうちゃんとしようと思っていたのにラーメンまで食べちゃった(><)器の底が見えるころには反省より先に満腹がやってきてああ もう今日はこれでいいや と思ったり人間って案外お腹がいっぱいになるだけで少しだけ世界を許せたりするねそして 夜はずるい昼には気にも留めなかった失敗をわざわざ枕元まで運んできてあれもできなかったねこれも駄目だったねなんて眠る直前のいちばん弱いところに置いていくそれで私たちは簡単に私なんてだめだ今日も何もできなかったって思ってしまうでも たぶんそれぜーんぶ夜のイタズラです っ一日を生き終えた頭は少し疲れていて暗い部屋の中では小さな後悔ほど大きな影になるからだから今夜くらいその影を本物だと思わなくていい よ何も成し遂げられなかった日にもちゃんと朝から夜まであなたは存在していて今日をここまで連れてきたそれだけでちゃんと一日なのだと思うあなたは素敵 だよ今日もたくさんある場所の中から私を 見つけてくれてありがとう画面の向こうのあなたがどんな顔でこれを読んでいるのか私は知らないけれどもし少しだけ自分にがっかりしている夜ならその役目今夜だけ私に貸してくださいあなたを責めた夜のことは私がちゃんと 叱っておくから忘れてしまってもいいくらいの幸福を今日もちゃんと拾えたならそれでいい夜はいつか終わるし朝は頼んでもいないのに来るからそれまで少しだけだめな自分も できなかった今日もここに 置いていってね大丈夫今夜のあなたはもう 十分です

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STELLA TOKYO-ステラトウキョウ- れお
STELLA TOKYO-ステラトウキョウ-(豊島区、デリヘル)
れお
(19)T:156 B:90(H) - W:56 - H:83
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