れおの 写メ日記一覧
5月
まとう
言葉を交わしているうち貴方の過去のかけらがふとした瞬間に零れてくるその一つひとつを拾い上げていく時間がわたしはとても好きですどんなふうに 傷ついてきたのどんなものに 救われてどんなふうに 手放してきたのそれらを知るたびいま目の前にいる貴方がただの いま ではないことを思い知らされるのです人の嗜好や 感覚は誰かに与えられるものではなくて過去の中で 触れて 痛んで 確かめて ようやく自分のものになっていくたとえば 優しさ ひとつとってもただ穏やかなだけの優しさ とどこか痛みを知っている優しさ では触れたときの深さが まるで違う貴方のそれは きっと後者でだから 言葉にされたとき指先でなぞられたときこんなにも心に残るのでしょうね綺麗なだけじゃないむしろ 少し歪で 少し不器用でだからこそ抗えない魅力を持っているその美しさをちゃんと 自分で 掴み取ってきた人がいま しあわせ と言えることそれが どれだけ尊いことかわたしは 勝手に考えてしまいます簡単に辿り着ける場所じゃなかった はずだから途中で折れてもおかしくなかった はずだからそれでも ここまで来た貴方は やっぱり強い大丈夫貴方は もう大丈夫そして その言葉を口にしているわたしもどこかで同じように過去と折り合いをつけながらここまで来ていて貴方を見ていると 不思議と自分のことまで肯定された気持ちになるのです痛みも 迷いも 間違いもぜんぶがあったからいまがあるのだと 信じられるだから わたしも大丈夫わたしも もう大丈夫そう言いながら また少しだけ貴方のことをもっと 深く 知りたくなってしまう
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こたえ
この 想いはどうすれば 届くのただ 言うだけでは軽すぎてかといって飾り立てた言葉はどこか他人事みたいで本当に触れてほしい部分ほどうまく言葉に できないとりのこされた ままこの孤独をどんな言葉で編めばいいのでしょう優しい言葉ほど 遠くて正しい言葉ほど 冷たくて上手く 泣くこともできないまま です何百回 この夜を越えたらあなた みたいに なれますか何千回 見えない傷を重ねたら過去も選択も すべて含めてこれでよかった と頷ける日がくるのかたぶん答えなんてずっと出ないまま なのでしょうそれでも 救われる瞬間があるからまた 求めてしまうほんの少し近づくだけで自分でも知らなかった部分が露わになるそういうところまで見られてしまうのが怖くてでも同時に見つけてほしい とも思ってるの矛盾してるでしょうただ 逃げずに 隣で静かに息をしていたい誰にも見せられないものを 抱えたままそれでも明日を迎えようとしてきっとまだ途中で 未完成でだからこんなにも いたいこんなわたしでも 見つけてくれますか
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みられる
ずっといろんなわたしを見たいと願ってくださること胸の奥がじんわりと満たされていくのです表面だけじゃなくて言葉の裏側や ふとした仕草や隠しきれない癖みたいなものまで見逃さずに 拾い上げてくださるあなたの眼差しがわたしを少しずつ形づくっていく見られることで わたしはわたしになるそんな感覚に 抗えなくて少しこわくて でもそれ以上にどうしようもなく嬉しいのですだから わたしも同じようにあなたのことを見ていたいと思うふとした瞬間の表情も言葉にしきれない感情も触れたときに滲む本音も余さず 知ってしまいたいただ見つめるだけじゃ足りなくてもっと深く もっと近くであなたという存在を 確かめ続けていたいずっと視ていたいそれはきっと 欲望で同時に 愛なのだと思います今日もどこかであなたと同じものを見ていられたらいいなと思いながらわたしはわたしを 重ねていきますどうか あなたの一日が少しでもやわらかく心地よいものでありますように
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せんたく
いままでの過去を ようやく間違いじゃなかった と思えるようになりました あの頃はどうしてこんな選択をしたんだろうどうしてあんな人に出逢ってしまったんだろう振り返るたびに少しだけ胸がざわついていたのに気づいたのですすべての出逢いと別れそしてそのときの自分なりの選択がひとつも欠けることなくいまの私をここに連れてきているのだ とあのとき交わした言葉がほんの少し心の向きを変えてそのわずかな傾きが別の未来を選ばせて気づけば 今の自分に辿り着いているきっと どれかひとつでも違っていたら今ここでこうしていないのでしょう ね優しくなかった記憶も思い出すと少しだけ痛む出来事も消したいと思っていたはずなのにいまはなぜか静かに抱きしめていたいと思うのですあれがあったから いまのわたしがあるそう言えるようになったことがほんの少しだけ誇らしい明日も また 過去を背負ったままそれでもちゃんと前を向いてわたし は わたし を積み重ねていくのだと思います
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しりたい
大切 だと思ってしまった人のことはどうしてこんなにも知りたくなるのでしょう大きな出来事じゃなくていい今日なにを食べたのどんな顔で笑ったの誰とどんなお話をしたのそんな誰にとっても取るに足らないようなことほどわたしは知りたくなってしまいますそれをひとつずつ拾い集めてわたしの中に並べていくたびに距離が縮まる気がしてしまう触れられない時間までも勝手に想像してしまうのはもうきっとあなたのなかに入り込みたくて仕方がないから少し重たいでしょうかでも これくらい真っ直ぐに向けてしまう感情のほうがわたしはずっと信じられるのです とってもいいお天気ですね午前中だけ大学に行ってきましたこれから美容院に行ってきますやっぱり あなたに見られる私 はいつだっていちばん可愛くありたいからお手入れは 欠かせないのですこうやって準備してる時間すらきっと 愛情のひとつ今日という一日があなたにとっても いい日になりますように小さな嬉しさ でもちゃんと見つかる日になりますように
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くるわせて
声を聴くだけで顔がゆるむの手を握ると理由なんて あとからでいいくらい安心はいつも一瞬で訪れるのくちびるが触れたときの あの一瞬世界が少しだけ遠くなってふたりだけの時間に 変わる感じが好きあなたの目に見つめられると逃げ場なんてどこにもなくてわたしの中が 崩れていくの指先ひとつで簡単に揺らされてしまうのも悔しいけどそういう自分を知ってしまうのは嫌いじゃない言葉で触れられるのも好きあなたの想いをひとつずつ教えてもらうたびにわたしの中で何かが 増えていく熱を帯びた想いに触れてしまったらもう 戻れない知ってしまうほど 欲しくなる欲しくなるほど 深くなるそれでもいい と 思ってしまうくらいにはもう あなたに傾いているのかもしれない ね
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